知っておくべき周辺知識 種苗法に基づく品種登録

品種保護Gメンとは

種苗法による育成者としての権利が他人に侵害された場合には「品種保護Gメン」によるサポートを活用できるようになっています。この記事では品種保護Gメンについて詳しく解説しております。

品種登録をご検討中の方は、ぜひご覧ください。

 

品種保護Gメンとは何か

独立行政史法人種苗管理センターに設置される機関で、品種保護のために設けられています。平成17年に発足し、平成24年には本所、西日本、北海道中央、上北、八岳、雲仙、沖縄農場の7カ所に増設されました。

品種保護Gメンは、権利侵害行為から育成者を守るための機関ですが、警察など国家権力ではありませんので強制捜査する権利はありません。侵害かどうかを裁判所のように決定する権利も持ちません。

あくまで、農林水産省の関連組織である独理行政法人種苗管理センターが設置する品種登録制度のための機関で、法律的に中立な立場にあります。

 

品種保護Gメンの活動とは

品種保護Gメンの主な活動は以下のとおりです。

  1. 育成者権侵害対策に係る相談の受付及び助言
  2. 権利侵害に関する情報の収集及び提供
  3. 育成者権者などからの依頼の基づいた「品種類似性試験」の実施
  4. 育成者権侵害状況の記録
  5. 証拠品(侵害品の種苗)の寄託(=保管)
  6. 6次産業化に向けた新品種の活用方法に関する助言
  7. 地域在来品種などの検索
  8. 種苗の入手先や特性概要などの情報提供

登録品種が無断で販売されたなど、侵害行為に対する証拠の収集は育成者自ら行う必要があります。これには大変な労力、時間、精神的な負担がかかります。積極的に活用することをお勧めします。

もちろん当事務所でも品種保護Gメンへの問い合わせあ調査書類の提出のお手伝いもいたしますのでお気軽にご相談ください。

 

品種保護Gメンのサービスのご説明

品種保護Gメンの主なサービスを以下で見ていきましょう。

 

侵害状況記録

育成者権の権利侵害の立証に役立てるため、依頼侵害者と共に現地に行き、育成者権の侵害が疑われる種苗、生産物、加工品の栽培、保管、販売等の状況を記録する「侵害状況記録」を作成します。

 

寄託

育成者権に係る種苗、物品等の証拠品を育成者権者に代わって保管し、証拠能力の消滅を防ぎます。

 

品種類似性試験

育成者権の侵害が疑われる品種と登録品種と特性比較を行います。

 

各サービスの金額

  • 侵害状況記録作成手数料・・・・・・11,880円(1日、1事件あたり)
  • 類似性試験の手数料 特性比較・・・22,680円
  •           比較栽培・・・129,600円
  •           DNA分析・・34,344円
  • 寄託手数料 種子球根・・・・・・・2,808円(保管方法=冷蔵 1年間)
  •       苗・球根・切花・・・・5,508円(保管方法=栽培 1年間)
  •       収穫物・加工品・・・・2,808円(保管方法=冷凍・冷蔵・常温 1年間)
  •       DNA・・・・・・・・2,808円(保管方法=冷凍 1年間)
  • DNA寄託のための抽出手数料・・・5,508円
  • 類似性「試験及び寄託のための植物体らの種苗生産・・12,852円
  • 侵害状況記録書及び品種類似性試験結果報告書の複本・2,808円(1部につき)

 

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